脳神経外科

脳神経外科 部長
小林 士郎

 1999年4月に45床の脳神経センターが開設され、2000年4月には12床の脳卒中治療室が設置され、脳卒中ホットラインと併せて脳卒中に対する積極的な活動を展開しています。現在は55床へ規模を拡大し、4名の脳卒中専門医、2名の脳血管内治療医(内指導医1名)、1名の脊髄外科指導医を含む合計10名の脳神経外科医により、最新鋭の脳神経関連検査機器を駆使して、脳卒中のみならず、脳神経外科全般の疾患を対象とし、当地域での中核施設としての責務を果たしています。

 

 

 

 

 

 

脳血管障害手術(担当医 水成准教授、亦野医員)

 当施設では内頚動脈閉塞症・狭窄症やもやもや病などの疾患に対し血行再建術(頭蓋外‐頭蓋内バイパス術、内頚動脈内膜剥離術 等)を行っています。また、くも膜下出血、脳動脈瘤に対しては脳動脈瘤クリッピング術、橈骨動脈グラフトバイパス術(RA グラフトバイパス術)を併用した治療を行っています。特に橈骨動脈グラフトバイパス術は、治療困難な大型内頸動脈瘤を中心とした内頸動脈病変に対して行われる治療法であり、現在までに120件を超す手術を施行しております。
また、くも膜下出血、脳内出血といった緊急性の高い疾患に関しては救命救急科、放射線科、麻酔科、手術室との連携により日中、夜間緊急を問わず迅速な対応が可能となっています。この結果、頭部外傷(急性硬膜下血腫等)のような超緊急疾患に対しては救急外来受診後、最速で10分~15分で手術室に入室することが可能です。

 

血管内治療(担当医 小南准教授、鈴木助教)

 脳血管や頚部血管に対する「カテーテル治療」を担当しています。頭部をメスで切開せず、太ももの付け根や腕から針を刺し、カテーテルを病変まで到達させ、治療を行います。当科では脳動脈瘤(くも膜下出血、未破裂脳動脈瘤)、内頚動脈狭窄症、脳動静脈奇形、硬膜動静脈瘻、脳腫瘍に対する脳血管内治療を行っており、特に脳動静脈奇形に対するNBCAを用いた塞栓術は本邦トップクラスの実績を誇っています。毎週水曜日に専門医師が外来診療を行っており、前述のような疾患に対するカテーテル治療に興味がある方は外来にて拝見します。当院は日本脳神経血管内治療学会認定研修施設であり、かつ少人数の医師で治療を担当しています。これから脳血管内治療専門医を目指す先生方でご興味がある方はお気軽にお問合い合わせ下さい。

 

脊椎脊髄疾患・末梢神経疾患(担当医 金講師、國保助教)

 頚や腰などの脊椎・脊髄疾患、さらに手根管症候群や足根管症候群などの末梢神経疾患の治療を専門的に行っています。これらを上手に治療するためには、まず診断が重要ですが、診断には神経に対する深い理解と経験が必要となります。またCTやMRIなどの画像診断、神経自身の働きを調べる神経伝導速度検査などが必要となりますが、当科では大学病院の利点を生かして、他科との連携をはかり、的確な診断を得られる努力を行っています。治療は手術治療と薬や生活指導などの保存療法とにわかれますが、手術治療については、脊椎ではできる限り金属による固定は行わず、温存できるものを可能な限り温存する低侵襲手術を基本とし、末梢神経手術は体への負担を減らすためできる限り局所麻酔下に行うようにしています。

 

顔面けいれん・三叉神経痛・舌咽神経痛(担当医 梅岡講師)

 目尻やまぶたがピクピクと動く、時には口もピクピクと動く、そのような方は顔面けいれんの可能性があります。顔面の片側に、突然、えぐられるような痛みが走る、そのような方は三叉神経痛の可能性があります。ものを飲み込むときに、喉の奥から耳にかけて激痛が走る、そのような方は舌咽神経痛の可能性があります。 いずれも、神経に血管が接触することによって起こる病気ですので、手術をして血管の圧迫を取り除くと症状がとれます。 顔面けいれん・顔面から喉の奥の痛みでお悩みの方、もしくは、自分がこういった病気ではないかと心配な方はお気軽に受診してください。一人で悩むより、医師と相談するのが一番です。

 

脳腫瘍(担当医 大村助教)

脳腫瘍は稀な疾患で、典型的な症状はありません。脳腫瘍というと怖い印象をもたれると思いますが、約半数は良性腫瘍で、その中には積極的治療は必要ない例もあります。半数は残念ながら悪性ですが、このように様々な腫瘍(神経膠腫、髄膜腫、頭蓋原発悪性リンパ腫、転移性脳腫瘍など)があり、それぞれに適切な治療方法があります。当院では、様々な検査を入院・外来にて、特殊な検査は他施設と協力して行い、手術・化学療法・放射線治療を行っています。どのよう疾患が疑われるか、どのような治療を行うべきかには詳細な検討が必要です。脳は特殊な臓器であり、化学療法は多臓器に比較すると効果が低く、最も有効な治療は手術です。モニタリングや蛍光診断、ナビゲーションなどの先端医療機器を用い、手術を行っています。とくに悪性疾患では長期間におよぶ治療が必要な場合もあり、診断から入院・通院治療、リハビリテーションまで、患者さんとコミュニュケーションをとりながら、より良い治療を行っていきたいと心がけています。

 

 

*上記疾患の詳細な解説は、日本医科大学脳神経外科ホームページをご参照ください。

 

関連施設

当院脳神経外科所属医師は、近隣の医療施設でも外来診療を行っています。当院へのアクセスが悪い方々は、是非ご活用ください。

 

小林士郎   新八千代病院         毎週木   8時半 ~ 11時半
         平和台病院          毎週土  8時半 ~ 16時半

水成隆之   谷津保健病院         毎週月   8時 ~ 11時
金 景成   ラーバンクリニック      毎週月 15時 ~ 18時
                                               毎週火  9時 ~ 12時
                                                           毎週木 15時~18時

梅岡克哉   五香病院             毎週月  9時 ~ 11時半
       鎌ケ谷総合病院            毎週木 9時 ~ 11時半
鈴木雅規   あさひ病院          毎週月  9時 ~ 12時
大村朋子   印西総合病院         毎週火  14時 ~ 17時
       千葉白井病院         毎週土 9時 ~ 12時
亦野文宏   セントマーガレット病院    毎週火  9時 ~ 16時半
藤木 悠   勝田台病院          毎週火  9時 ~ 12時

 

* 緊急手術・学会等で休診することがありますので、外来にお問い合わせの上、受診されることをお勧めいたします。

 

公益社団法人 日本脳卒中協会千葉県支部

《 脳卒中週間 》
脳卒中患者数は年々増加傾向にあり、わが国の死因の第3位、寝たきり老人の4割、要介護者の3割を脳卒中患者が占めています。また総医療費の8%、高齢者医療費の13%が脳卒中に費やされ、医療費・介護費という観点からも社会的負荷の極めて大きな疾患となっています。
その予防は極めて重要ですが、生活習慣の改善や危険因子となる高血圧、糖尿病などの予防・治療は十分に行われておらず、日本脳卒中協会の調査では、一般市民の6割の方は脳卒中の危険因子を全く知りません。
米国では「脳卒中月間(Stroke Awareness Month)」、英国でも「脳卒中週間(Stroke Awareness Week)」が設定されて毎年特定の期間に集中的に啓発活動が行われていますが、日本では脳卒中に関しては未だ集中的啓発活動がなされておりません。
そこで日本脳卒中協会では、脳卒中に関する知識を広め、一般市民の脳卒中に関する理解を高めることを目的に、平成14年から毎年5月25日~31日を脳卒中週間と定め、脳卒中に関する啓発活動を行なっております。

 

所在地・ご連絡先

〒270-1694
千葉県印西市鎌苅1715
電話:0476-99-1111(代表)
医療連携支援センター
0476-99-1810(ダイヤルイン)
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